生方記念文庫プロポーザル

新旧ふたつの建築を組み合わせ、まちなかに舞台広場をつくる

生方記念文庫の新築と、当該敷地に移築予定の旧沼田貯蓄銀行(群馬県指定重要文化財)との複合利用計画。まちなかのにぎわいを創出する拠点となることが求められていた。我々は旧沼田貯蓄銀行の外観や生方記念文庫の機能特性から、それらの中で繰り広げられる活動ではなく、その外側に賑わいを誘発する場所をつくることが必要だと考えた。旧沼田貯蓄銀行の基壇を拡張して「舞台」をつくり、正面右側の開口部がひとつもない外壁を舞台に向けて移築し「舞台背景」に、新築する生方記念文庫の屋根を地面まで下ろして「客席」に利用することで、まちなかに「舞台広場」をつくることを提案した。

2011年 生方記念文庫プロポーザル 応募案